「田舎はお金を使わない」は本当なのか

田舎暮らし
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転職を何度も繰り返し、今、田舎でゆっくりのんびりと暮らしています。

そんなに収入もないのですが、「田舎なので、お金がかからなくていいね」といわれる方もいらっしゃいます。

本当に、田舎暮らしは、お金がかからないのでしょうか。

田舎に住む状況によりそれは大きく変わってきます。

独身ならば、田舎は本当にお金を使うことがありません。

贅沢をしなければ、少ない給料でも十分に生活できます。

結婚して、二入で働いて、田舎に住むのも、これまた最高です。

2人分の収入があれば、貯金もできるでしょう。

ここまでは、田舎暮らしは、とても有意義な生活を送ることができます。

しかし、ここからお金が思った以上にかかってきます。

そう、子供が生まれると、ちょっと事情が変わってきます。

まだ子供が小学校、中学校くらいまでは、いいのですが、高校生になるころから、教育のためのお金が思った以上にかかるのです。

高校生でも、お金がかかる場合があります。

それは、近くに高校がないので、通学するのですが、田舎の交通機関は、電車やJRではなく、もっぱらバスしかありません。

1時間に1本ほどしかバスの本数はありません。そのバスに乗って通学するのですが、そのバスの運賃がべらぼうに高いのです。

交通費だけで、毎月1万円はなくなります。

今まで田舎暮らしで、そんなに出費がなかった家庭には、この金額はちょっとびっくりします。

近くに高校がないので、少し離れた高校に下宿をして通う家庭もあります。

そうなると、またまたお金が必要です。

いきなり出費が増えるのです。

高校を卒業し、大学や専門学校に行くにしても、同じ県内なのに、下宿をせねばなりません。自宅から通えるところは、そんなにありません。

ここで、バイクや車を買って通ってもらうという方法もありますが、それにしてもバイクや車の購入費、維持費はかかってきます。

まるで倍々ゲームのように、お金が出て行きます。

大学や専門学校に行くのならば、当然入学金や授業料なども負担しなくてはなりません。

教育には本当にお金がかかります。

奨学金は、必須ですね。

田舎で、この資金を賄おうとするならば、子供の小さいころから、コツコツとお金をためておくことです。

地元の企業や会社では、それほど賃金が高くないし、たとえその会社で出世したところで、役所以上の賃金をもらえるところは、ほぼ皆無です。

教育資金は日本全国どこに行ってもあまり変わりません。田舎だから安いとか、そういったことはありません。

ただ、中学、高校で塾に行こうにも、近くに「塾」というものがないので、都会に比べて塾の費用が掛からないのがいいですね。

都会だと、みんな塾に行っているみたいだし。

交通費(移動費)と教育費は、子供が高校生くらいになると、急に負担になってきます。

そんな状況もあり、ある家族は、学校に近くの都会へと引っ越ししていく家庭もあります。

その他、「地元の高校にはやりたい部活がない」といった理由で、部活が強い高校へと行く子供もいます。

そうやってこのころになると、田舎の人口は増えるどころか、どんどん流出していくのです。

18歳以上になるとみんな自宅から学校に通う子供が少なくなり、みんな田舎から出て行くので、若者の姿はほとんど見ることがなくなります。

実家が農家で、高校を卒業をしてそのまま、自分の家を継ぐ子供がいればいいのですが、今は、ほとんどの子供が、大学や専門学校に行きます。

専門学校や大学行くという事は、自宅から通うことができないので、どうしても都会で暮らすことになります。

役所は、人口を減らさないように、都会から多くの移住者を呼び込もうとしていますが、毎年こうやって多くの若者が、「自然に」田舎から姿を消しています。

親は、子供と共に「お金」も出て行くのです。

なんだかやるせないですね。

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